永年お付き合いさせていただいた97歳の利用者さんが、老衰で永遠の眠りにつきました。家族は心疾患を抱えた後期高齢者の一人息子さん。家で看取ることに決め、最後は点滴もせず自然な形での旅立ちができたかと思います。

 

この数年は妄想が激しく攻撃的な言動もあり、てんやわんやした時期もありました。食事や水分摂取量が徐々に減っていき、家で看取る覚悟はできていたはずの息子さんも、いざとなると気持ちが揺らいだこともありましたが、乗り越えることができたのは、終末期を支えた各担当者の皆さんの存在があったからこそ。

 

訪問診療の医師、訪問看護師の皆さん、連日本人に怒られながらも一番身近な存在だったヘルパーさん達。そして、在宅生活を可能にするため必要不可欠な福祉用具貸与（レンタル）さん、ご本人が楽しみにしていた訪問入浴さん。

 

旅立つ数時間前、私がご本人と最期の日に交わしたご挨拶。

「○○さん、根本です」「あっち行け」

「○○さん、根本ですよ～」「あっち行け～」

最期まで○○さんらしいねって、息子さんと共に大爆笑

 

さて、今年も夏本番となりましたが、自宅のエアコンが故障して毎晩熱帯夜と戦っている根本(栄）でした