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ケアマネ活動ブログ

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103歳のラブレター 〜自宅で紡いだ、愛と感謝の7年間〜

2026-03-17
平成30年、私たちの支援は始まりました。 
当時はお仏壇掃除を欠かさず、広告のチラシで丁寧にゴミ箱を折るのが日課だった利用者様。手先を動かし、家族を想うその端正なお姿が今も鮮明に思い出されます。

ご家族以外にも親戚の方々まで頻繁に顔を出し、利用者様を囲む。そんな「当たり前で、かけがえのない日常」が、この家にはいつも溢れていました。

「入院はしたくない。最期までこの家で」 その願いは、何年も前からご自身で準備を整えてこられた、強い意志でもありました。 令和5年に大腿骨を骨折されたときも、驚くべき生命力で歩行器での歩行を再開。100歳を超えてなお前を向くその背中は、私たち専門職にとっても大きな希望の光でした。

終末期を迎え、寝たきりの状態になってもなお、暗唱されているお経を唱えられる気高さ。声をかければ、いつだって返ってくるのは「ありがとう」という感謝の言葉。その深い慈しみに、私たちはいつも背筋が伸びる思いでした。

令和8年2月末日。 104歳のお誕生日を目前に、そして、楽しみにしていた桜の季節を待たずに、利用者様は静かに旅立たれました。

覚悟はしていたはずなのに、第一報を受けたとき、私の目からは涙が溢れました。最後のご挨拶に伺った際、目にしたのは驚くべき光景です。ご親戚だけでなく、これまで関わった多くの事業所スタッフが次々と駆けつけ、ご自宅の庭は車でいっぱいになっていたのです。 これほどまでに多くの人が「最後のお別れを」と集まるような最期を、私は他に知りません。

103年間、すべての人を愛し、すべての人に愛された人生。 あのお庭を埋め尽くした車と人々の列は、利用者様が長い年月をかけて咲かせてきた、どんな花よりも美しい「徳」という名を満開にした姿だったのかもしれません。

去年の春、一緒に眺めた桜。 今年も一緒に見たかったという想いは尽きませんが、今頃はお浄土で一足早い満開の桜に囲まれて、いつものように「ありがとう」と微笑んでいらっしゃるでしょうか。

この最終章を伴走させていただけたことは、私のケアマネジャー人生において一生の宝物です。 最後まで「生きることの美しさ」を教えてくださり、本当にありがとうございました。 中川

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